fool on the hill

大 工
えほんの郷に行き出した頃の事 
竹楽器を作っていると小柄な人が側に来て 
俺も何か作ってみます と夢中で作り出した
これが知ってか知らずか東南アジア竹の絃楽器
集中力がすごい 納得いくまで作り直す

そんな姿見ていて一発で興味を持ってしまった

その人物 別に四角い目をしてる訳ではないのだが
えほんの郷の重要スタッフ 名を四角目さんと言う
珍しい名だから最初はそのまま読んでいいものか迷った

本業は家を建てる大工さん 
小柄でほっそりだが日焼けした強靱な体
毎年の行事で大がかりな舞台装置を作る
知るほどに彼のすごさがわかる

昨年そのバラシを手伝った時の事
長い角材が中央で継がれている
何とも複雑な繋ぎ目の彫り 摩訶不思議な組合わせ
からくり箱思ってもらえればいいだろう

それが些細な動作で継目が見えなくなるほど
ぴったりと一本の柱のようになる
人が乗って跳ねてもびくともしない
まるで落語「三井の大黒」目の当たりだ
バラシた後 図解までして説明してくれるのだが
俺の頭じゃさっぱり分からない

大工なら誰でもできますよ と一言

東京から応援に来てた大道具さんも舌を巻く
今じゃこんな細工する人どこにもいないですよ と

子供達に道具を使わせる時も 怪我して当然の姿勢
痛さを知れと言うところか
自分で考え自分で作り直せと突き放す
なのに子供達は彼に自然と寄ってくる

若い頃はかなりな極道だったようだ
普段は丁寧で柔和な人だが
時折ふっと何かすごみを感じる瞬間がある

真の職人に会えることはとても幸せなことだ
側にいるだけで本当にうれしくなってしまう


話代わって「金尺」 差し金とも言うが大工さんが
腰に差してる直角の金属の物差し 
持ってはいるのだが線を引いたり直角を計ったり
だけに使っていた
何とこの金尺の秘密を知ったのは恥ずかしながら
つい最近 それも未だに理解できないでいる

こんな能力があるのだそうだ
寸法を測る 原寸を書く 直角を計る 円周の寸法出し
√でみる寸法 角度の割出し 計算尺 勾配を出す
墨勾配などの複数勾配 鬼門を計る

それにしても何のこっちゃ?どうやって使ったらいいの??
版 画
この何年か毎年夏、青年達や10才の子供数十人と
竹遊びで2週間を過ごす宮崎県木城えほんの郷

そこの館長である黒木郁朝さんの版画展が
本郷東大赤門斜向かいの黒で統一された小さく
静かな画廊「愚怜」で開かれていた

二十数点の絵
柔らかな光と穏やかな自然の風景 
懐かしい遊びがちりばめられて
見ていてとても優しい気持ちになれる

彼の話はいつも楽しい夢
目を輝かせての恥ずかしげな語り口は青年のよう
風貌はひげもじゃの まるで北海道先住民族

作品て本当にその人なんだ
そんな音楽家に自分もなれたらいいなと改めて

帰りは30年前に働いていた職場裏通りを歩く
驚いた 「本郷館」 がまだ立っている 

今にも倒れそうな木造3階建なのに威風堂々
その様には圧倒される

明治38年(1905)当時は高級下宿として資産家子女や
留学生などが下宿してたらしく大震災に耐え大空襲も
免れて現在もアパートとして使用されているそうだ

すでに100年 初めて見た時はすでに70年経っていたのか
と 感慨ひとしほ
多 重
晩酌の肴にひょいと大昔のカセットを取り出した

自宅録音と言えばカセット全盛の時代
オープンリールは高嶺の花だった

毎日六畳一間に集まってその場で曲を書く
メンバーはお茶飲みながら待っている
コピーなんておいそれと使える時代じゃない
パート譜せっせと書いて渡す 練習もなし
ちっこいマイク準備して即録音
突然訪れた客まで巻き込んで

外の音は入り放題 犬も吠えれば猫逃げまどう
おばさん井戸端会議に物売りの声 最高のスタジオだ

フォークあり演歌ありブルースありポップスあり
お笑いネタあり映画風 漫画風と曲調も雑多

ギターあり箏あり縦笛ありピアニカあり鍋やかんに絶叫と
目の前の音の出るもの全て使って作った音、音、音
何十曲あるのだろう 1~3分程度の曲が120分テープに
ぎっしり詰まっていた

出始めの安いコンピューター 数値で書いた曲も懐かしい。
シンセやシーケンサーが出たのもその少し後
テクノ系のとんでもないものもたくさん残っていた。

多重録音のカセットは音がこもって聴きづらい
演奏ミスなんて当たり前 メンバーの笑い声も遠くに聞こえ
それはそれでとても楽しい記憶を呼び覚ましてくれる

自分だけの楽しみだけで人にはとても聴かせられないが 
仕事先までのドライブ中
冗談で師匠に聴いてもらったことがあった

「クリ、楽しいね、レコーディングしたら?」
箏とは何の関係もない音にどやされるかと思いきや
思いもかけぬ言葉にこみあげた

今聴けば子供でもこんな音楽聴かないよ

けれど何て豊かな時間だったのだろう
よくもそんなエネルギーがあったことかと今は思う

音楽に限りない夢を持っていた

そんな仲間とも今は離ればなれだ
女 医
歯科医と看護士、顔全体覆うマスクの効果
誰も彼もが美人に見える 俺もマスクしよっ!


煎餅食ったら義歯が欠けた
半欠けは尖った矢じりのよう 鏡覗けば情けない

仕方なく歯科に行く 処置見ればあっけない

俺  「なんだ!アロンでいいんですか?」

女医 「うふふ、そんなもんだけど、、
    でもさすがにそれだけじゃね、企業秘密っ」

    可愛くないっっ!

処置5分、治療費5千円、、それ治療じゃねぇだろっ!
ただの修理に1分千円
それも出張修理じゃねぇ、こちとら持ち込みだぜ!

二週間経って今度はスルメかじったらまたも ぽろっ
一瞬迷う、美人かも知れない女医、逢いたいか俺?

しかし今は緊縮財政
それにまた【企業秘密っ】も口惜しい

えーい!ままよ、百均アロンでちょちょいのちょん

時過ぎて三ヶ月

うわはっはっ!
何ともなくくっついてるぜよっ!
煎餅、スルメ なんのそのっ!

ざまみろっ!【企業秘密っ】 素顔見せろっ!
分 析
http://seibun.nosv.org/
58%のやさしさ/35%のミスリル/3%の理論/
3%の心の壁/残り1%が保存料/と出た

ふむ、、。

ミスリルとは人工言語で灰色の輝き
を意味し鉄より硬い架空金属ですと

人生をちょうど 1/3 づつ同期間
長野県人 東京都民 埼玉県人として生きた

産まれ育った故郷が人間形成に大きな要因を
持っているのなら長野県人は以下の特質を持つ

我慢強く誠実真面目 合理的 理想主義 
理屈っぽく議論好き 現実離れ 実行力なき炬燵文化
古い価値観にとらわれず 平等実力主義 とある

むむ、、。

血液型や占いにはまるで興味はない が 一応
自信家 負けず嫌い 親分肌 一匹狼 向上心旺盛
情熱家 打算的理性 開放的 自分本位 らしい

納得有り 甘受有り 承伏できぬも有り

後天的要素に
慎重 臆病 まめ 繊細 半端な努力 ぐうたら
面倒くさがり 反骨精神 天の邪鬼 楽天家
裏付けのない反権力指向 が加わる

だから何だってんだ!

これを読んで頷きほくそ笑む貴方 次のいずれかを選び賜え!

[毛嫌い]
 ある人物の友だちの友だちから吹きこまれる感情的意見。
[軽蔑]
 対立すると危険な敵に対して分別ある人が抱く感情。
[慰め]
 すぐれた人間が自分より不幸であることを知ること。
[安らぎ]
 隣人の不安をじっくりと眺めることから生み出される精神状態。
[称賛]
 他人が自分に似ていることを礼儀正しく認めること。

           Ambrose Bierce 著 [悪魔の辞典] より


これも相当古い本。好きだったなぁ、、。

ん?誰? 我が儘 傲慢が抜けてる!、、って、、
いづれにしてもやっかいな性格なことだけは確かなようで、、(笑)
泥 酔
広島エリザベト音大セシリアホール800席を埋める
若岡 ことのは会。皆きびきびと動き演奏も
エネルギッシュで、すがすがしいコンサートだった。

打ち上げは店の配慮の脳天まで突き抜けそうに冷えた
ビールに一同歓声! かんぱゎゎ~いっ! 

      ( ^_^)/□☆□\(^_^ )

ハモ刺しのしゃぶなぞ、ついぞお目にかかったこともない肴に
すすむビールますますすすむ。松山あたりの極道者が
前に陣取り、終いにゃ二人で焼酎ロックがぶ飲み。
迷惑この上ない助演!

とりあえずホテルには一人で帰った。
さてそこからが真骨頂。

部屋番など思い出せるはずもなく名前を告げたら鍵が来た。
部屋に入った、はず。だって覚醒時にはベッドに寝てたもの。
喉が渇く、水!水と叫びながらスイッチひねるも真っ暗闇。
そか、真夜中停電だった、。携帯読書灯探し出し水にありつく。
次いで猛烈な空腹感。朝の4時。だばコンビニでもと鍵探す。

ないっ!どこにもない!通路にもないっ!
しかし俺は部屋に、、在る!  ???????

探し疲れてくたびれてベッドでグテッ。
明ける空を朦朧と眺めながら鍵に思いを馳せる。

     分からん、、、

  停電も終わり朝食時間。

しかし、自動ロック、開けっ放じゃさすがに、。
これじゃまるで監禁!広島捕らわれの絵図!

仕方なく爪と財布だけ持ち、取っ手にぶら下がる
「起こしてくれるな」カードを鍵穴に当て
そっと指で押さえながらドアを閉めてみる。
よっしゃ!再入室断固可能。

ようやくありつく水と飯。 いい天気だ、、。

荒らされた気配もない部屋に無事戻り
テレビを付けてゆっくり

   ゚゚゚゚゚-y(^。^)。o0○  と、、

突然画面が青くなり文字が映し出された。
「お客様にメッセージがございます。フロントにご連絡を」

【もひもひ、栗林どぇす、】
   あっ、お客様、昨夜巡回員が通路中央にお客様の
   鍵が落ちてるのを発見しまして、、
【ふへょっ?】 
   ですから、あの、、、 
【ふゎ~い、】
   あの、お客様大丈夫ですか? 
【あっ ひゃい!】

すると何か、
俺はドアを開け、通路中央! に鍵を投げ捨てた、、、、。

     馬 鹿 な っ !!!!!!!


も少し早く教えてくれればっ、、、。
そか、停電だった、、 が、、それでも

指示板は「避妊器具」と明るく輝いていた!

素敵な面々と楽しく呑んで騒いだせいか二日酔いもなく
初夏の日差しの中、帰路についた。

飛行機も今度は無事予定の地に降り立った。
余 命
蓋棺録を読んで考えた 日本男子平均寿命78才

札所巡り35ヶ所全献奏、満願成就にてプラス10年
善、悪行プラマイゼロとさせて頂いて、、
酒、煙草、36年間超愛飲、故にマイナス15年
肝と肺が楽天的な奴で辛抱強く、事故闘病認知無く
畏れ多くも大往生で平均的人間的と仮定してみると

       78+10-15-○=19 

おい!ちょと待てっ!それだけかよっ、残りっ!

騒いでも始まらん

1. 芸一筋     勘違いも甚だしい
2. 新境地     可能性極少
3. 隠居       暇は嫌だし金はなし
4. 身辺整理    即座に終る
5. ヒモ       己を知れ
6. ホームレス   可能性有
7. 悟り       度し難きかな

と言う訳でいづれも却下 如何に成すか吾

その時考えよっと、、、、、、、、
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