fool on the hill

失 敗
夜明け前の空腹
いつもはあるものささっと料理しパクッ

今朝は突如 【おやき】 思いつく
信州郷土料理 家庭により皮も具も様々
いろりの灰にぶっ込んで焼く豪快なものも

小麦粉に水 練る 置く
漬けた野沢菜 炒めて包む
蒸して完成 好みで炒むるもあり

蒸し上がり ほくそ笑みながらガブッ

す すす 酸っぱぉ~ぃ!

野沢菜は桶に氷張るほどの寒さが本来
しばれた朝に取り出す手の冷たさたるや

信州から持ち帰るだけで味は落ち
加えて暖冬温暖化 酸味はどうにもならぬ

今回は 失敗 訛って すっぱ~い

でも後味は懐かしく素朴 心に温ったかく
猛 威
東国原知事奮闘さておき

いつのことだったか
田原総一朗 TVインタビュー
言質を元に時の総理を退陣に追い込む

ジャーナリストが告発し判決に持ち込む事例は
それまでにも数あったが えらい時代になったと

台頭する ニュースキャスター コメンテーター
今じゃ みのもんた でさえ

メディアの脅威
様々な世論調査を見てもほとんどがメディア主導に見える
一般の意見はその中のどれかでしかない

知る権利振りかざし領収書一枚見逃さず
如何にも国民の代表であるかのような傲慢さ

こんなで国の舵取りできる人間が育つ訳がない
政治家は益々小物になる

一般人の関心事は身の回り
懐かしきオイルショックの尻拭紙
それが今じゃ納豆!

先日読んだ「永遠の0」 第九章
戦争に導いた真の犯罪者 新聞 を
痛烈に批判し罵倒する場面は特に印象的だ

話変わって昔 自民党でのバイト
偶然新聞社のパーティーに遭遇した
役員が平身低頭して迎えた賓客は
その新聞社が糾弾していた政治家だった

独自の考察は並大抵じゃない
客観的データの収集すらおぼつかない

どうすりゃいいのか
覗 見
工作好きとちょっとした土産になるので
バードコール作り出し いつの間にやら200個以上

我が仮住まいの前は畑 裏は芝生公園 鳥や猫が闊歩する

ここでムクムク物欲 双眼鏡

さていつものようにネット検索
百科事典並の記事からマニアのウンチクまで
相も変わらず凄い世界 世の中の全てのもの
関心を持つ誰かが必ずいることの驚きだ

ほう、倍率が高きゃいいってもんじゃないのか
そこらの安売りには決して手を出すなとある
それに ただ単に覗けばいいものでもないらしい

メーカーはカメラレンズの大手とほぼ同じ
ここでもさすが ツァイス ぶっ飛び価格
とりあえず初心者にお奨めあたりを探る

決まればそこは物欲の恐ろしさ 昼に注文出したら翌朝8時に届いた

手のひらサイズ ダハ式 高級感漂いしっとり重い Nikon

小さな鳥の細部まで
川面に浮かぶ鴨は視界いっぱいに
月面クレーターまでくっきりと

旅に出て雪山眺めれば 山肌吹き上がる雲まで手に取るように

いやはや 素人にはこれで充分
決してマニアになってはならぬぞと
ましてや一眼レフ 絶対御法度 深く深く諫めおり

ところで
ベランダから見えるは遠くマンションの洗濯物

はたと これはまずい 俺は覗き屋?!

仕方なく部屋 窓越しに鳥を見る
既 視
もう一つあった不思議な感覚

学生時代には 「アナムネーシス」 と学び 「既視感」 と訳された
今では 「デジャヴュ」 「予知夢」 が一般的か

初めての体験にも関わらず以前にもあったと感じる例の感覚

自分の場合 圧倒的に他者との会話場面に多い

浮遊感と共に身体が高速で遠ざかり
その空間を遠くから眺めるような錯覚から始まる

確かに以前ここに来た とまず確信し
しかし顔ぶれ見ると絶対あり得ない

相手の言葉が頭に浮かぶ 間髪おかず
一言一句違えずに相手はそれを再現する
それに呼応するまた別の人の言葉も 自分の言でさえ

身振りも同様 まるで劇中劇

自身の言葉が変更できないいらだち
時間的に長くはないが異様な時空間

逆に
見慣れたはずのものが未知のものに感じられる
「ジャメヴュ」 「未視感」 は覚えがないが
言葉の定義遊びをするとこんな感じに陥り安い
甘 酢
都会の雑踏の中 
ヨーロッパの街角が突如フラッシュバック
まるでいつも見る夢のよう
何かの香りが引き金になってるようだ

古き良き時代の懐かしき物 数あれど
時折コメントをくれる散歩道さんblog
【セパレート型ステレオ】
この強烈な懐かしき想い

駅 見知らぬ若い二人
泣きながら駆け行く別れの今
傍観者は甘く切なく胸キュン

碧空に映える白さと荘厳 北アルプス遠景
胸いっぱいの望郷

【池上線】 この歌出るとやばい

いずれにしてもこれらの感情
無防備な時にこそ出現する

対極に
失言失態突如思い出し思わず絶叫四文字
これはたまらん

ついでに BOOK OFF
一時話題になった作品の大量叩き売り
作家の心情ではなく人の営みの無情
哀れみに近い感情か
古本屋にこれはない な
順 風
凧抱えて再度土手に行く
東は晴れ渡り 西に一面の雲 視界良好

手を離れた凧が一気に上る
あっという間に糸使い切り
白い雲に小さな点が浮かぶ

道行く人は見上げながら微笑む

やはり恥ずかしい

身体が冷えてきた
ゆっくり惜しみながら糸をたぐり寄せる

土手のがたぼこ道 通りすがりの自転車
後ろに子供乗せた母さんが

「ほら さっき上がってた凧だよ おっきいねぇ」
「わ~い」

いい歳こいて うれしかった、、、
無 風
凧抱えて土手に行く 視界360度
うららか快晴 雲一つ無し 

微風で上がる マーチンレスター作 レインボーバード
175cm鳥形洋凧 200mの凧糸用意し颯爽と

完璧無風
遠くたなびく煙突煙は真っ直ぐ上に

30分風を探って諦めた

凧片手 土手に佇む中年親父

いい歳こいて何やってんだか、、、
仲 間
小中高大と同窓会なるものに一切縁がない
各校歌の一節も思い出せない体たらく
娘の学校行事にもついの一度も出たこともなく
実に見上げた親でもある

が 先日 大学サークルOBの一人
【 後にも先にもこれ一度 】 なる決意で臨むリサイタル
長年の地道な努力が清々しく実った

客の大半もOB
30年間に渡り集う面々の懐かしさ
一気に各時代に戻る
一人一人に万感あれど言葉にならない

この箏研がなかったら今の自分はない
何とも言えぬ幸せな杯を過ごし酔いつぶれた

ちなみにこの大学 今年の箱根駅伝5位
もちろん校歌は思い出せない
看 板
【 ここに新しい街ができます 】

変わり種の看板数あれど かなり珍し

18年前は線路一本走る広野原
250ccオフロードバイクでよくこけた

ある時 急行が止まる駅ができた
それからは雨後の竹の子

見上げるマンション数多
住宅展示場まがいの一戸建あちこち
飲み屋 スーパー メガネ屋できて
映画 パチンコ アウトレット

そして
どことも変わらぬ風景が出来上がった

広かった空を返せ~っ!
小 言
三浦しをん作 「風が強く吹いている」
箱根駅伝題材のフィクション青春小説

不覚にもほろり

現実の07年箱根駅伝
下馬評通り勝者は順天堂

小説の心象風景とオーバーラップ
勝敗よりも何を胸に秘め走るそれぞれ

そんな想い 打ち砕く
絶叫アナウンサーとまたかのコマーシャル

余韻に浸る暇すらなく


正月早々 小言幸兵衛
亥 年
                       謹 賀 新 年
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