fool on the hill

決 心
[ 父!いい天気だね ドライブ行こうよ ]
お珍しいお言葉 それもそのはず 娘は一昨日免許取得

広い道になったら代わると言うので
アホタレ!といきなり運転させる

黙っていようと心に決めて出かけたが
おっ!ぎゃっ!わっ!どへっ!ひぃ~っ!あうっ!
足は突っ張り悶えまくる俺

速攻に崩れ去る決心

流れに乗ってそこそこ走る が いざ駐車
広い場所で練習するが何とも時間がかかる

狭い道ではさすがに慎重
普通乗用なのだがこのセフィーロワゴン
通常車より若干巾が広い

教習所でもこの車要注意と指摘されたとか
どうりで嫁は擦りまくるはずだ
一度なんかサイドミラーぶらぶらさせてご帰宅なさった

さすがその娘 曲がり角で見事にお擦り遊ばされ
バンパーずりっ!

まぁねぇ、、何を今更と二人で大笑い
経験しかないもんね こればっかりは

38年前 免許取り立て秋葉で白物家電配送業務
おかげで小型トラックも都内の道も覚えた

考えて見りゃ無謀な出だしだった
親はさぞかし心配したことだろうと、、、
紅 葉
遠く北アルプスはもう雪化粧

長野から紅葉目当てに山道を帰る
あちこち色付き好き始めて思わず愁息

堂々たる浅間山の背景は
近年見たこともないような透き通った青空
真っ白い雲とのコントラストが何とも

赤く染まって始めて知る軽井沢町の街路樹
旧碓氷峠の森にさし込む木漏れ日

腕がなくとも一眼レフ欲しくなる
秋満喫の帰路でした
迷 路
久しぶりに車で横浜方面へ

埼玉新都心から復旧したての首都5号
環状に入り東京駅地下を抜けレインボーブリッジへ

ここからの湾岸線はまるで未来都市
高層ビルもいつの間にこんなに増えた?
羽田の陸橋は頭上ジャンボジェットが歩いてる

東京素通り神奈川突入
浮島 大黒 本牧と迷路のようなジャンクション

10年選手のボロ車にカーナビなんてある訳ない
標識見るだけで頭クラクラ

昔ながらの基本路線は健在だから
それほど迷うことはないけれど

それにしても、、、すご過ぎ、、、
包 丁
ついに折れた
二十数年愛用した日本橋は木屋の菜切包丁

我家はほとんど菜切りしか使わない
それも角のある西型

何度も研ぎ柄も自分で換え大切にしてきたが
差し込み部分が折れてはさすがに、、

捨てるにゃ余りに惜しい
何とかならぬかとディスクグラインダー持ち出し
刃の手前を削り取り柄に差し込む部分を作る
10分もかからず意外に簡単

切れ味は変わらぬものの当然ながら刃渡り短く
キャベツなど玉を割るには寸足らず
物によっては案外使い安くもあるのだが

しかしやっぱり、、、

黒光りする逸品が届く もちろん同じ物
まぁ何と!恐ろしいほどの切れ味

ぐちゃトマトでさえもスイ~ッとな
また二十年お世話になりますとご挨拶

如何にも高級包丁のように思えるでしょ
でもそこはそれ 使いこなせる腕などありゃしない

そこそこの物なのです
大切に使いさえすれば充分応えてくれるもんね
師 匠
先日の松山公演
調絃の合間に一曲だけ袖で聞けた「ソナタ」

入門当時の師二人の演奏がいきなりダブる
緞帳握りしめながら泣いたっけ 余りの音楽性に

目頭熱くなって振り向いたら師がおられた
同じ思いと分かり万感胸に迫る

調絃室に戻る途中 後ろから声が

【 クリさん 1箏やらない? 】

[ 、、、先生 俺にゃそんな腕ないっす ]

今にして思えば何という不遜な返答!

華やかな打ち上げパーティー
そっと抜けだし屋上に師と二人
紫煙くゆらせながら夜景松山城を見上げる

[ とても長い夢を見てたような気がしています ]

【 、、、みんなそうなのかも ね、、】

一年ぶりのたった五分のデートだった
調 絃
愛媛松山二日間 さすが南国 微かに残暑感
珍しい仕事 前日リハ含め総計300面の箏調絃
おおよそ3900本のチューニング!

やれどもやれども果てしなく続く
舞台に立つ人の事を考えれば一瞬でも息を抜けない

チューニングメーターの進化で近頃は
大合奏でも各自取れるようになり大分楽にはなった

が イマイチ信用できない
各自がメーターの針を見ながら行った調絃の
大合奏は何とも言えぬ聞き心地
どこか肌触りの悪い下着的イメージ

いつも針は一切無視 ともかく発信音を頼りに
好みの味付けで一本一本取っていく
それに俺には断然この方が早い

今回も時間に追われながらちょこちょこ確認
調べれば曲により針が示す値と微妙なズレ

考えて見りゃ当然の話 何せ奴らは平均律
こちとら恐れ多くも我が国固有の伝統楽器
とは言え本当にめんどくさい楽器でもある

本番延々七時間も調絃してると終いにゃ朦朧
私は誰?ここはどこ?幽体離脱的意識世界

これに活を入れ続けてくれたのが今回の助っ人二人
一人は同門 四国高松からの援軍 C.Kさん
もう一人は地元松山 他流派からの M.Sさん

ただ調絃と言ってもやることはかなり多い
調絃に伴う微妙な糸出し 楽器の入れ替え ネタ箏音出し
やっかいな転調印付け 面数把握に演奏者確認
突発的変更対応に付箋紙挟み込み これに今回は
事故防止のため全絃印付けが加わった

とんでもない二人だった
とにかくマッハで動く 全体把握は言うに及ばず
進行もしっかり頭に入り助言も的確 動きに無駄がない

人に言うより自分で動いた方が速いと常に思う自分でも
思った矢先にすでにそう動いてくれる事が何度もあった
これが両名共だから驚く
こんなに安心しきって調絃に没頭できたのは始めての経験

いっそ調絃請負業立ち上げ
「チーム松山」 とでも名付けようかしらん
もちろん一流音楽家を上回る高額ギャラで(笑)

時折このブログに登場する地元松山楽器商
ギター弾きで魚嫌いの呑んだくれ M.S.君
実は彼がこの二人を推薦した 憎ったらしい野郎だ

とにもかくにも調絃事故がなかったのは何より
前日静かなバーで4人呑む酒は実にうまかった
人 形
教育TV 先日の 「クインテット」
曲目はゆったりとしたクラシック

絃楽器の弓の使い方が余りにもリアル
音と寸分違わず 感情までも感じられ

パペットだぞ おい!

見ればトランペットの運指も実に見事
クラリネットに打楽器も

たまには見てたけれど今回は驚いた

楽器はすべて本物 人形は2~3人で一体を
操る文楽方式 弦楽器の場合は楽器本体と弓
それぞれに一人配置

老舗人形劇団 「木ぐつの木」
事前に演奏を30回は聴き完全に楽譜を暗記して
から収録に臨んでいる とのこと

半端じゃないこの人等 恐れ入りました
酷 寒
大町時代のことなのだが
冬の本当に寒い夜 突如夜空が蒼い光に
包まれるのだそうだ

どこで読んだのだろう
どなたかご存じだったら教えてもらえませんか?

子供の頃にそんな経験もないし
噂にも聞いたことはなかった

ただ圧倒的な静寂は思い出せる
耳が押しつぶされそうな圧迫感

闇がひたひたと押し寄せるような怖さ
時折大気の凍る音

分厚い布団にくるまっても耳や鼻の先まで痛い
息をするにも苦しい そんな夜だった
履 物
何かの拍子に他人様の靴やスリッパなど履いた時の
驚きと言うか 不、、快感と言うか、、
見かけは大して変わらないのに何という違和感

自転車や車なんてのもそう
使い込まれてるほどすごいよね

下駄もそうだったなぁ、、最近はさすがに見ないけれど

小学校はよく転校した その内の2年間
長野県は大町市 冬はめちゃ寒い
何せ まんま北アルプス背負ってる町

冬は校庭に水を張るとスケート場が出来上がる
当時庶民の子は皆 「下駄スケート」
下駄に刃が打ち付けてあって足袋履いて
紐でしばって滑ってました

足が冷たいのなんのって
お金持ちのお坊ちゃまの靴スケートが
何とも羨ましかった

やっと靴スケートが買えたのが大学時代
バイトした金で真っ先に買ったっけ

冬の授業はスキーもあり
何も教わらずただ滑ってたような気がする
おかげで直滑降こそが命
ボーゲンなんてスキーじゃないと皆思ってた

ただただ真っ直ぐ滑り降りる
いつもド派手にこける時が止まる時

パラレルで楽に滑れるようになったのが
やっとこさの二十代後半 別次元の楽しさでした

しかし今じゃ普通の道歩いててもこけるもんなぁ
またスケート靴買おうかな、、で 大骨折ってか、、、
芭 蕉
二十年ぶりに 湯浅譲二作曲 「芭蕉五句」 を
演奏することになった

雲とへだつ友かや 雁の生き別れ
明ぼのや しら魚しろきこと一寸
水仙や 白きのとも移り
閑さや 岩にしみ入る蝉の声
荒海や 佐渡によこたふ天の河

この五句にそれぞれ副題が付く

遙かなものへ
冷えて冴えざえと
透明な穏やかさで
天地に遍満するしずかさ
暗い宇宙の広大さ

副題の正に的を得た声と音と静寂さ
この楽器の特性を余りなく生かした作り

1978年 邦楽が現代音楽(前衛含む)に
足を踏み入れてそろそろ市民権を得た頃の作品だ

現代曲でなければ到底現せない世界
それが芭蕉句と何の違和感もなく融合する

改めて名曲と思う
備 忘
あら?また買っちゃった とは
読み出して数行で思い出す愚行

そこで MediaMarker なるもの発見

web上に自分専用バインダーを作る
読んだ本を登録すると数々のデータが一目瞭然
自身の感想なども書き添えられる

amazaon などで ISBN(世界共通で書籍を特定するための番号)
を調べその番号を登録する作業が必要だ

表紙絵 作者 出版社 値段等
サムネイルで表示してくれる
読んで即捨てる人にとってはとてもありがたい

しかし登録も大量だとかなりめんどくさい、、
ほんとのお気に入りだけがよろしいようで
保 温
十数年働いてくれた それも中古で頂いた冷蔵庫が
ついに昇天 アイタタタ!

リサイクル料金も馬鹿にならぬが
買わぬ訳にもこりゃいかぬ

機種選定は奥任せ
とりあえず近場のK's電気 偵察に行った奥が
しっかり言いくるめられてご帰宅

ま それでも一応とネットで価格調査
K'sより若干安く尚かつ大量ポイント店めっけ
大手だから心配もなく はいご注文

配送員二人がやって来て丁寧に設置
使い慣れた故障品もちゃんと持って行ってくれた

うれしかったのは自動製氷器
これで毎夜の手間もはぶける

びっくらこいたのが保温室
買ったのは冷蔵庫だぞ おい!

冷蔵庫になんで保温庫が必要よ ??
梅 肉
ようやく復帰模様 いやはや、、、

一晩寝込んでこりゃあかん
かかりつけへよたよたと徒歩60秒

[ 御無沙汰しております ]
【 酒に煙草をやめたって? 】
[ ぐふっ! ]

【 して如何した? 】
[ 超寒 超熱 超下痢 ]

ベッドに横たわり腹をぎゅっと押され
うっへ~!

問診 視診 聴診 触診 打診終了

【 風邪! 帰って寝てなさい 】
[ はい ]

それからは三日三晩 夢うつつ
口に入れたは水ばかり

もらった下痢止めなど何の役にも立たぬ
そこで当家に代々伝わる妙薬 梅肉エキス

奇跡の一発治癒!

なくなれば家で作る
大量青梅すり下ろしその絞り汁を丹念に煮詰める
出来上がりは溶けたチョコレート風
長期保存可能な正に名薬

年月経てば真っ黒カチカチになる
これを耳かき一杯お湯に溶かし呑む

峠越し昨日はようやく普通に食べられた
立てばまだふらふらするも夕刻にはむらむらと

くぅ!
これだからやめられぬ病み上がりの一杯
風呂上がりとはまた別次元のうまさかな

酔ってふらつくのか病でぐらつくのか
微妙な境界もまた楽し

おかげで今朝は絶好調 紫煙の味も戻ったし

しかし体重は一週間で 4kg 落ちた
9ヶ月歩いて痩せた量と同じとは

いったいどっちが効率的よ!
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