fool on the hill

複 協
「箏などやっても食えやしない
教えてやるからうちに来て詩吟アレンジ手伝え」

およそ三十年前 船川利夫師からのお誘い
二三度伺ってこっそり逃げ出した

TV放映 詩吟伴奏の仕事も何度か頂いたっけ

十年経って久しぶりに録音現場で師と再会
相変わらずの歯に衣着せぬお元気さ

それからまた二十年後の2005年 今度も録音現場
「おい kuri 俺はもう駄目だ 死ぬ」
そして昨年十月 ついに帰らぬ人となった

追悼リサイタルには多くの関係者が集った
舞台で出雲路を弾きながらふと師の言葉思い出す
「十七絃ってのはなぁ そんな柔らかい音出すもんじゃねぇ」

おかげで二小節ばかり気絶した

師の尺八ソロによる複協奏曲が客席に流れる
正に一世を風靡した曲だった

邦楽界に入り立ての右も左も分からぬ時代
何度この曲に立ち会ったことだろう 甘酸っぱい懐かしさ

お世話になりました先生 また向こうでお会いできれば、、
Comment
≪この記事へのコメント≫
■kuri先生、
琴による幻想へのいざない・・ですか。
没しても残すものが大きいですね、偉大な人は。
2009/04/14(火) 14:23:33 | URL | 散歩道 #Tgsw04fk[ 編集]
長く残る曲もあるけれどあっという間に消える曲もある。

まぁでも、それはほんの一面で、
曲も人も結局は誰かの胸に留まって生きているんだろうなぁ、、
どんな形でも生きてさえいりゃいいんだ、、などと、、

帰宅して手元にあった別の演奏者の古いライブ録音と
今回流されたものを聞き比べてみた。 感想は

やっぱり一つの時代だった。俺も片隅で生きていた。
2009/04/14(火) 17:17:20 | URL | kuri #quSBhyNc[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 
Designed by aykm.